
最近男性にも更年期障害があることが徐々に認識されつつありますが、まだ女性の更年期障害ほど一般的に知られていません。男性更年期障害のことを加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)とも言います。LOH症候群とは、簡単に言えば「加齢に伴う身体の変化により現れる諸症状」という意味です。
更年期障害は周知の通り、性ホルモンの低下が主な原因ですが、加齢による多様な体の変化やストレスなどの複数の要因が複雑にからみ合って発症します。男性ホルモンの減少のスピードが速いと更年期障害になりやすいとも言われていますが、はっきりしたことはわかっておらず、テストステロンの量と更年期障害の症状は必ずしも相関しないとされています。
女性は閉経時に急激に性ホルモンが低下しますが、それに比べて男性のホルモンの変化はゆるやかなため、何の症状もなく老年期を迎えることができる人もいます。ほてり・のぼせ・めまい・疲労感・頻尿などのほか、「何となくやる気が出ない」といった精神的な症状やED(勃起不全)は男性更年期の可能性が高いといえます。
男性ホルモンの働きには、男性化作用・骨・筋肉・脂肪に対する代謝作用や精神作用がありますので、男性更年期の症状としては、身体症状・精神症状・性機能障害の三つに大別できます。と言っても、実際の症状はさまざまで、身体症状だけを見ても、ほてり・のぼせ・動悸・めまい・頭痛・筋肉痛・関節や筋肉のこわばり・頻尿などと多様な症状が見られます。
男性ホルモンが減少するため、ヒゲや体毛が薄くなる・内臓脂肪が増えてお腹が出てくるなど体の変化が目に見えてわかることもあります。性機能障害については起床時の勃起不全がよく見られる症状ですが、糖尿病や高血圧などによる動脈硬化が勃起不全の原因の場合もあります。
また「やる気が出ない、何をしても楽しくない」といった精神的な症状もよく見られます。 更年期障害は命にかかわるものではないですが、うつ症状が悪化すると自殺願望が生じることもありますので要注意です。精神症状は比較的若い年齢で出やすく、特にまじめで一生懸命働く人、ストレスをためやすい人にでやすい症状と言われています。
男性ホルモンは20歳代をピークに減少していくため、若い人でも症状が出る可能性があり、年齢が上がるにつれ身体症状が現れやすいですが、世代を問わず「何となく体調が優れない」「疲れやすい」というあいまいな訴えが多く、一般的な血液検査をしても原因がはっきりしない場合は、更年期障害の可能性が高いと言えます。
男性更年期障害の診断方法ですが、問診と血液検査になります。男性ホルモンは、日内変動があり朝高く昼から下がります。ですから男性ホルモンが高いか低いかを測るときには午前中に、理想的には10時までに採血をしないと正確な値かどうかわかりません。男性ホルモン全体と男性ホルモンの活性型である遊離型の2つを測定します。正常かどうかのカットオフラインの設定が難しいのですが、男性ホルモン全体が317ng/dl (3.17ng/ml)以上、遊離型は8.8pg/ml以上と言われています。
次に男性更年期障害の治療ですが、一般的には男性ホルモンの注射が行われています。内服薬は副作用が強いのであまり行われていません。しかし男性ホルモンの注射による治療にも様々な副作用が伴います。
副作用としては、男性ホルモン依存性の前立腺癌を悪化させる・肝機能障害・多血症などがあります。やはり一番心配なのは前立腺癌の悪化です。副作用の問題からgdmクリニックでは男性ホルモンを用いた治療は行っていません。
ではどのような治療をgdmクリニックでは行っているかといいますと、天然由来の栄養素を補給=分子整合栄養療法を更年期障害の治療にも用いています。精液や前立腺には高濃度の亜鉛が含まれており、精子形成やテストステロン合成に亜鉛が必要ですので、亜鉛を補給することは男性更年期障害には非常に有効です。
また副腎や精巣で産生されるDHEAは男性ホルモンの前躯体物質ですので、DHEAを補給することで間接的男性ホルモン補充療法になります。gdmクリニックで処方するDHEAは、ヤムイモから抽出したもので、DHEAを摂取しても前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSAの上昇は見られませんでした。
テストステロンが5‐α‐リダクターゼの作用によってジヒドロテストステロン(DHT)に変化しますが、この過剰なDHTが前立腺肥大や男性の薄毛(AGA)の原因になりますので、5‐α‐リダクターゼ阻害剤であるセレノア(ノコギリヤシ)の補給も有効です。男性薄毛(ハゲ)の治療薬であるプロペシア(合成の5‐α‐リダクターゼ阻害剤)には、性欲減退という副作用がありますが、天然の5‐α‐リダクターゼ阻害剤(セレノア)には、逆に性欲改善効果があります。その他、血流改善のためのビタミンEや神経を安定させるカルシウム・マグネシウムの補給も症状改善に役立ちます。
更年期障害の症状
筋力低下、耳鳴り、肩こり、動悸、冷え、ふらつき、寝汗、のぼせ、ひげの伸びが遅くなる、性欲減退、早朝勃起の回数減少、性的機能の低下、頻尿、うつ症状、不眠、薄毛
男性更年期障害の栄養アプローチ
亜鉛60mg~、セレノア360mg~、ビタミンE800IU~、カルシウム500mg~、マグネシウム500mg~、プロテイン30g~、DHEA25mg
| 名称 | gdm clinic |
|---|---|
| 所在地 | 岡山市問屋町11-105 suple3階 |
| 院長 | 森谷 宜朋 |
| 診療科目 | 内科・婦人科 |
| 受付時間 | 9:00~18:30(土曜は15:30で受付終了) |
| 休診日 | 日曜、祝日、第1・第3月曜日 |
| 電話 | 086-237-3800 <完全予約制> |
| info@gdm-eiyo-clinic.com |
森谷 宜朋(もりや よしとも)
出身校:岡山大学医学部
勤務略歴:岡山大学付属病院、岡山赤十字病院、福山第一病院、国立福山病院、井原市立井原市民病院etc.
女性・男性の更年期障害
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
アンチエイニング、老化予防
ED、性欲減退、薄毛などを
分子整合栄養療法にて治療します